「研究職に就きたい。けど学部卒でも研究職に就けるか不安」と悩んでいませんか?
好きなことにとに没頭し、社会貢献できる「研究職」はとても魅力的ですよね。
しかし学部卒で研究職を目指すなら、押さえておかないといけないことがあります。
そこで本記事では、「学部卒で研究職を目指す前に理解するべきこと」「学部卒で研究職になるコツ」解説します。
僕は2022卒理系で実際に最近まで就活を行っていました。現在はメーカーの技術系として働いています。
この記事を読むことで、あなたがどんな行動をするべきかわかると思います。
ぜひ参考にしてください。
学部卒でも研究職に就けるのか?
結論から言うと、学部卒でも研究職に就くことは可能です。
文部科学省の科学技術・学術政策研究所ライブラリにりよると、
2019年に研究開発職の採用を行った企業のうち、22.1%が学士、つまり学部卒の新卒者を採用しています。
ちなみに修士(大学院卒)は27.3%という結果です。
学部卒でも研究職に就けないことはないと理解しておきましょう。
しかし、大手企業や知名度のある有名企業は修士以上を採用するのが一般的です。
自分が志望する企業が理系人材の学部卒採用が多いのか、修士以上の採用が多いのかしっかり確認しましょう。
学部卒で研究職を目指す前に理解するべきこと
学部卒で研究職を目指す前に理解するべきことは以下の通り
学部卒で研究職を目指す前に理解するべきこと
- 研究職にも大きく分けて2つある
- 理系の就職=研究職だと思っていないか
- 研究職の募集は少ない
それぞれ順番に解説していきます。
研究職にも大きく分けて2つある
研究職とは、文字通り研究・開発に取り組む仕事のこと。
研究職は「基礎研究」と「応用研究」の2種類があります。
これは主にどの段階の研究をするのかということで異なります。
基礎研究とは、「真理の探究」、「基本原理の解明」や「新たな知の発見、創出や蓄積」などを志向する研究活動のこと
わかりやすくいうと、物事の本質を深く追求・探究していくこと。
利益に直接的に結びつくわけではなく、学術的知識をもとにして技術や理論を発見する活動。
例えるなら、数学ですね。
基礎研究は、大学の研究室やその他の研究機関で行われる場合が多いです。
応用研究とは、基礎研究によって得られた知識等を利用して、目標を定めて実用化の可能性を確かめる研究。および既に実用化されている方法に関して、新たな応用方法を探索する研究
わかりやすくいうと、基礎研究をどのように応用するか研究すること。
例えるなら、物理学みたいなものですね。(数学を利用・応用している)
市場のニーズに合った製品やサービスを生み出すために、行われるので、民間企業で行われる場合が多いです。
世の中の動きに合わせた研究成果を出す必要があるため、社会のニーズをくみ取る力が必要になります。
上記の2つの研究職があり、自分がどちらの研究をしたいかはっきりさせておきましょう。
理系の就職=研究職だと思っていませんか?
理系の就職=研究職ではありません。
僕自身が就活生の頃「理系の就活なら、研究職が当たり前でしょ」みたいな安易な考えでした。
しかし、理系の職種にはたくさんあります。
- 設計
- 生産技術・製造技術
- 品質管理
- 技術営業
- 施工管理・設備工事
などなど、多くの職種があることを理解してください。
研究職は募集が少ない
研究職は募集が少ないということを理解しておきましょう。
そもそも研究職は募集が少ないのが事実です。つまり倍率が高くなりやすく、就職が難しくなる傾向があります。
さらに、先ほど述べた理系の就職=研究職という考えをする学生も多いので、人気傾向があり、研究職は狭き門と言われています。
なので、内定を獲得するためには入念な準備をして就活する必要があります。
企業によっては、職種別で採用しているところもあれば、事務系総合職(主に文系)or技術系総合職(理系)といった大枠で採用しているところもあります。
入社してみないと、研究職に就けるかわからないという場合もあるということを理解しておきましょう。
次の章では、学部卒で研究職を目指すメリットデメリットをご紹介します。
学部卒で研究職を目指すメリットデメリット
学部卒で研究職を目指す際に、メリットとデメリットをご紹介します。
メリット・デメリットを押さえて、学部卒で研究職を目指すべきなのか、院進して研究職を目指すべきなのか判断しましょう
学部卒で研究職を目指すメリット
学部卒で研究職を目指すメリットは以下の通り
- 実務経験を早く積めるので、業務の知識を得ることができる
- 進学費用をかけずに、研究を続けられる
僕は現在学部卒で働いていますが、本当に学部卒を選んでよかったと思っています。
働いてみて思うのが大学で学んできたことはごく一部。
実務で学ぶことがたくさんあります。
学部卒で研究職を目指すデメリット
学部卒で研究職を目指すデメリットは以下の通り
- 院卒者よりも専門性が高くない
- そもそも院卒しか採用しない企業は受けられない
上記がデメリットです。
学部卒で研究職として内定を獲得するコツ
学部卒でも研究職の内定を獲得するコツは以下の通り
学部卒でも研究職の内定を獲得するコツ
- スカウトサイトを利用する
- 理系学部卒採用の多い企業を狙う
- 学部卒でも専門性を極めておく
それぞれ順番に解説していきます。
スカウトサイトを活用する
学部卒で研究職の内定を獲得するコツ1つ目は「スカウトサイトを活用する」
なぜなら、理系学生は特に逆求人サイトの恩恵を受けやすいから。
スカウトを受けた企業から研究職として採用してもらえる可能性は十分あります。
公には募集せず、逆求人サイトを利用して特定の分野の人を採用している企業があります。
ライバル会社にばれないようにするためです。
具体例を見てみましょう
例えば、通常は機械・電気系の就活生を募集している企業だとします。
通常は機械・電気系を募集している企業
新規事業で化学系のことを着手する
👇
大手のナビサイトなどで化学専攻を募集する
👇
ライバル会社に「○○に着手した」とバレてしまう
👇
バレないようスカウトサイトで個別にアプローチ
上記のように、公にするとライバル会社にばれてしまうので、逆求人サイトを利用する企業があります。
オススメの逆求人サイトは OfferBoxです。
就活生の24万人が利用していて、絶対使うべきサービス。
逆求人サイトについてまとめてある記事をみたい方はコチラの記事も参考にしてみてください。
逆求人サイトを早い段階で利用すれば、自分にマッチした企業や優良企業にも出会えます。
理系学部卒採用の多い企業を狙う
学部卒で研究職の内定を獲得するコツ2つ目は「理系学部卒採用の多い企業を狙う」
就職四季報を見れば、学部卒の理系を多く採用しているのか、それとも院卒の理系を多く採用しているのかわかります。
業界・企業にこだわらず「研究職に就ければどんな企業でもいい」という人は、理系で学部卒採用の多い企業を徹底的に狙いましょう。
また、理系に特化した就活ナビサイトを利用することで、企業探しが楽になります。
おすすめは理系ナビ
理系人材を積極採用している企業情報を厳選して掲載しています。
学部卒でも専門性を極めておく
学部卒で研究職の内定を獲得するコツ3つ目は「学部卒でも専門性を極めておく」
研究職は専門性が高い職種なので、知識やスキルの有無が大きな基準となります。
就活をする前から、研究で実績を作れればとても良いです。
研究の成果はアピールポイントにもなります。
しかし多くの場合、研究室配属は3年の後期から4年にかけてが一般的。
なので、研究を始める前に就活を始めなければならないこともあるので、現実的には中々厳しいところがあります。
大学2年の頃から研究を始めるぐらいの勢いでないといけません。
この記事を読んでいるタイミングにもよりますが、
就活が始まっているなら、スカウトサイトを利用か理系学部卒採用の多い企業を狙いましょう
大学院進学せず、大学2年もしくは3年の前期であるならばインターンシップに参加したり、入りたい研究室の教授に積極的に働きかけましょう。
学部卒でも研究職につけるのか?まとめ
いかがでしたか?
本記事では、「学部卒の研究職」について解説してきました。
最後に記事のおさらいをしましょう。
本記事のおさらい
上記を参考に学部卒で研究職内定を獲得してください