理系学部卒は意味ないの?
理系学部卒で就職するか大学院に行くか迷っています。
これは毎年多くの理系の学生が悩む問題です。
学部卒就職か大学院進学のどちらが正しいか悩みますよね。
「理系は大学院に行け!」とよく言われるし、「学部卒だと意味ないのかな?」と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は
理系学部卒でメーカーの理系職に就職することになった僕が「理系の学部卒就職」について解説していきます。
理系の学部卒か大学院進学で迷った状態でいると、間違った進路選択をしてしまうかもしれません。
この記事を読めば、あなたの進路選択がしやすくなると思います!
ぜひ参考にしてください。
理系の学部卒が意味ないのかどうか
結論からいうと、理系の学部卒が意味ないかどうかは「人による」と思います。
なぜなら、人によって進むべき道が異なるから。
一般的に理系の学部卒が意味がないと言われる理由は以下の通り
学部卒が意味ないと言われる理由
- 技術職(専門職)につくなら、大学院を卒業するのが当たり前
- 大学院を卒業しないと、専門性が全くない
- 学部卒だと専門性がなく、就職に不利
上記のような理由から、理系の学部卒は意味ないと言われる傾向にあります。
しかし、上記の理由が正しいのかも微妙なところ
学部卒でも技術職(専門職)の採用を行っている企業もあります。
また、専門性といえど大学で扱っている分野はとてもニッチ(狭い分野)です。
大学院に行ったからといって企業で通用する専門性を必ず担保できるとも限りません。
なにをもって意味がないとするかは人によって異なる
大学院卒を推奨する人は「理系で学部卒は意味ない」といいます。
一方理系学部卒就職を推奨する人は「理系の学部卒は意味ないことはない。むしろ学部卒のがいい」といいます。
要するに、みなさん「ポジショントーク」での議論です。
1番大事なのは、「思考停止にならず、自分で判断する」こと
僕は、大学の担当教授に「学部卒より大学院にいくべきだ!」といわれました。
しかし、自分自身についてよく考えた結果「学部卒での就職」に決めました。
この記事を読んでいるあなたには、ぜひとも「自分で判断」してもらいたいです。
次の章で、僕が理系なのに学部卒就職を選んだ理由を紹介します。
自分は「学部卒が向いている or 大学院進学が向いている」かの判断するときの参考にしてみてください。
理系なのに学部卒就職を選んだ理由
僕が理系なのに、学部卒就職を選んだ理由は以下の通り
理系なのに学部卒を選んだ理由
- プラス2年間研究する気にならなかった
- 学科の専門以外の業界や職種にも興味があった
- 入社したいメーカーが学部卒でも技術職採用をしてくれた
それぞれ1つずつ解説していきます。
プラス2年間研究する気にならなかった
1つ目は「プラス2年間研究する気にならなかった」から。
大学の研究は、基本的に「地味で同じようなことの繰り返し」です。
僕の場合は、研究に面白みを感じることができませんでした。
いい研究結果が出たときは「嬉しい!」と思うときはありましたが、2年間は長いなと思いました。
実際自動車メーカーの技術職で働いている僕の友人は、
「大学院に本当に行かなくてよかった」
「大学の研究と同じようなことをして、給料もらいながら勉強している感覚」
と言っていました。
2年間はとても貴重です。
目的や目標も持たず、2年間を大学院にいることこそ意味ないです。
自分が2年間研究続けたいと思えるかどうか判断基準にするのもいいと思います。
学科の専門以外の業界や職種にも興味があった
2つ目は「学科の専門以外の業界や職種にも興味があった」から。
理系の学部卒であれば、大学で専攻している分野と異なる企業を受けても問題ありません。
実際僕は、全く異なる分野の職種を受けたりしていました。
「いろんな企業を受けたうえで判断したい」という考えがあったので学部卒就職にしました。
入社したいメーカーが学部卒でも技術職採用してくれた
3つ目は「入社したいメーカーが学部卒でも技術職採用してくれた」から。
企業によっても職種が異なりますが、ここでの「技術職」は、一般的な「技術系総合職」と捉えてください。
専門以外の職種を受ける一方、専門分野に近い企業も受けていました。
大学院に進学した場合も同じ専門分野で就活しようと考えていました。
大学院進学の必要性を感じず、学部卒就職に決めました。
次の章では理系学部卒で就職するメリット・デメリットをご紹介します。
理系が学部卒で就職するメリット・デメリット
理系が学部卒で就職するメリット・デメリットをご紹介します。
ぜひ参考にしてください。
理系が学部卒就職するメリット
理系が学部卒で就職するメリットは以下の通り
学部卒就職メリット
- 学部に関係なく就活できる。文系就職が可能
- 実務経験を早く積める。
- 大学院の費用がかからない。
- 就活時に研究成果が求められない
ざっくり上記のようなことがメリットとして挙げられます。
メリットについては詳しくはコチラの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
理系が学部卒就職するデメリット
理系が学部卒で就職するデメリットは以下の通り
学部卒就職するデメリット
- 学部卒を技術職(専門職)ほとんど採用しない企業がある
- 研究が大好きな人にとっては物足りない
上記のようなことが考えられます。
理系の学部卒でも、技術職(専門職)として採用されたいと考えている人もいると思います。
しかし、中には「理系の学部卒採用が極端に少ない企業」もあります。
理系の学部卒の採用数が少ない企業例
エアコンで世界首位級メーカーのダイキン工業
- 理系の学部卒採用数が20人
- 理系の大学院卒採用数は158人
2輪車で世界大手メーカーのヤマハ発動機
- 理系の学部卒採用数が9人
- 理系の大学院卒採用数は55人
半導体製造装置メーカーで有名な東京エレクトロン
- 理系の学部卒採用数が27人
- 理系の大学院卒採用数は163人
全て2022年卒のデータ
このように、企業によって大学院卒ばかり採用する企業もあります。
現段階での、志望企業がどのような採用傾向にあるか見ておくと、判断しやすくなると思います。
また学部卒の研究では、大体1年程度しか研究活動を行いません。
研究が大好きな人にとっては学部卒就職は物足りないと感じると思います。
理系学部卒就職に向いている人・大学院進学に向いている人
理系学部卒か大学院進学かとても悩んできた僕が、どんな人がそれぞれにオススメなのかご紹介します。
理系学部卒で就職に向いている人は以下の通り
理系学部卒に向いている人
- 専攻分野以外の業界や職種に興味がある人
- 研究に興味を持てない人
- 専攻分野に近い分野で就職するか迷っている人
大学院進学が向いている人は以下の通り
大学院進学に向いている人
- 院卒採用が極端に多い企業を志望している人
- 極めて高い専門性が求められる研究開発職に就きたい人
- 研究者になりたい人
ざっくりまとめると上記のような感じです。
理系学部卒は意味ないのか?について【まとめ】
いかがでしたか?
本記事では、「理系学部卒は意味ないのか」について解説してきました。
最後に記事のおさらいをしましょう。
本記事のおさらい
理系学部卒が意味ないかは「人による」
学部卒と大学院進学はメリット・デメリットがある。
大事なのは、「思考停止せずに自分で判断する」こと
「まだ就職したくない」という理由で、大学院進学はあまりオススメできません。
ただ遊んでいるだけでは、貴重な2年間を無駄にしてしまうかもしれません。
周りの意見に流されず、「理系学部卒で就職するor大学院進学する」のどちらかは自分で判断しましょう。
どちらにしようかまだ迷っている人は、コチラの記事もご覧ください。
迷ったときの対処法を詳しく解説しています。
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